Matin Kim Fukuoka
本プロジェクトでは「素材の態度」に焦点を当てました。特別な仕上げや高価な素材に頼るのではなく、誰もがホームセンターで手に入れられる素材の物性と構造的な配置のみで、空間の密度を形成することを試みました。ガルバリウム鋼板を円筒状に巻き、自立するオブジェとして設置し、コンクリートとレイヤー状に構成することで、金属の冷たさとコンクリートの粗い質感が対比されるようにしています。工業的で無機質な素材の組み合わせは、かえってジュエリーの繊細さと精度をより一層際立たせます。また、施工期間が短いポップアップの特性を踏まえ、構造そのものがひとつのアートピースとして機能するよう設計しました。
本プロジェクトは、日常的な素材が文脈によっていかに異なる表情を持ち得るか、そして制限された条件下においても空間は十分に洗練され得るという可能性を提示しています。